特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会
ヒューマンインタフェース2016
招待講演
2016年9月8日(木)
招待講演1:招待講演1:インタラクティブな知能 ーインテリジェンスからインタラクションへー
2016年9月8日(木)
招待講演2:待ったなしの「現場」に適応した新ドキュメント処理とは
2016年9月8日(木)
招待講演1
「インタラクティブな知能 ーインテリジェンスからインタラクションへー」
講師:山田 誠二(国立情報学研究所)
現在人工知能AIが第3次ブームと言われているが、AIが人間と同じ適用範囲、同じレベルの知能を実現することは難しい。AIが苦手で人間が得意とする能力、またその逆の能力は現存し、今後その境界がよりはっきりとしていくと考えている。そして、その先にあるAIの望ましい姿にとって、人間とうまく役割分担をして共生していくことが最重要の方向と考える。そのためには、人間とAIを自然に効率よく結びつけるヒューマンインタフェースHIの技術が不可欠であり、HIとAIがインタラクティブな知能の実現へと歩み寄って進んでいくことが期待される。本講演では、このような方向性を持つ研究プロジェクトである、ヒューマンエージェントインタラクションHAIと知的インタラクティブシステムIISの紹介を通して、スタンドアローンの人工知能からインタラクティブな人工知能へのパラダイムシフトについてお話しをさせていただきたいと思う。 プロフィール: 1984年大阪大学基礎工学部卒業。1989年同大学院基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。1989年大阪大学基礎工学部助手。1991年大阪大学産業科学研究所講師。1996年東京工業大学大学院総合理工学研究科助教授。2002年国立情報学研究所教授、現在に至る。 |
2016年9月8日(木)
招待講演2
「待ったなしの「現場」に適応した新ドキュメント処理とは」
講師:浮川 和宣(MetaMoJi)
私は長年パソコン用ドキュメント・ソフト「一太郎」や「花子」にかかわってきました。2009年現在のMetaMoJiの設立でその世界とは一旦離れていたましたが翌年iPadの出現で「誰でも使えるコンピュータ」の実現や更に適応が難しかった場面にも対応できるようなアプリケーションを実現しようと新しいチャレンジを始めました。 その成果の1つが手書き日本語変換ソフト「mazec」でありドキュメンソフト「MetaMoJi Note」です。 対応が難しかった典型的場面は「現場」です。例えば、事故や事件の現場、工場の現場、営業の現場工事現場など,従来のPCではキーボードやマウスの操作が不可能な場所ばかり.iPadに代表されるタブレット形情報端末の出現でハードウェアはOKとなってきました。それではソフトウェアは大丈夫? 「現場」では全てがリアルタイムで変化しています。それらに対応し調査確認.判断し、各種の方法で今起こっている事を記録しておかねばなりません。動画や写真、録音の他文字や図形で記述しておく事も重要です。さらに「なぜそう判断したのか!」や「どう思ったか、感じたか、考えたのか」などの記録こそ最重要かも知れません。 「待ったなし!」のこのような「現場」のニーズに応えられる新しいドキュメント処理や更に画期的な「リアルタイム共有ドキュメント」についてデモを交じえてご説明します。 |