特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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ヒューマンインタフェース2016
ワークショップ

2016年9月6日(火)

WS1「人を対象とする研究の倫理的配慮〜看護医療分野の観点から〜」(10:00〜11:30)

WS2「ボードゲームは学びのインタフェースになるか?」(17:00〜18:30)

WS3「ハードウェアにちょっと手を出してみるワークショップ」 (17:00〜18:30)

WS4「真剣 WAKATE しゃべり場」(17:00〜18:30)

WS5「身体化認知研究のインタフェースデザインへの応用可能性」(17:00〜18:30)



WS1「人を対象とする研究の倫理的配慮〜看護医療分野の観点から〜」

企画:看護用具・用品開発に関わる専門研究委員会 (SIGHC)

人を対象とする研究では、倫理的配慮が重要です。近年、研究の倫理的配慮に対する本学会会員の関心度が高まり、学会での議論も深められつつあります。看護用具・用品開発に関わる専門研究委員会では、多くの委員が看護医療分野の研究者や臨床家です。人を対象とする看護医療分野の研究では、適切な倫理的配慮が求められることから、委員会には研究倫理に関する知見やノウハウが蓄積されています。そこで、今回、看護医療分野の倫理的配慮を基盤として、ヒューマンインタフェース分野における研究の倫理的配慮のあり方について、会場の皆様と議論をしながら、考えを深めていきたいと存じます。

《内容》
1.委員長挨拶 常盤拓司
2.話題提供
①大学における倫理審査委員会の役割と現状
西山敏樹(審査のポイントや現行の問題提起)
②看護医療分野における研究の倫理的配慮
西山里利(各学会の倫理規程の紹介や具体的な倫理的配慮の視点)
③ワークショップにおける倫理的配慮
塩瀬隆之(協力者への依頼方法と承諾、肖像権等)
④HI学会における研究倫理の意識調査
大須賀美恵子(HI研究での倫理のあり方)
3.パネルディスカッション
・ヒューマンインターフェイス分野における研究倫理とは
コーディネーター 西山敏樹 パネリスト 大須賀美恵子,塩瀬隆之,西山里利
HI研究での倫理的配慮とはどのような姿が望ましいのか?会員の参考となる情報提供や問題提起を行う場にいたします。


オーガナイザー: 西山 敏樹(東京都市大学)

問い合わせ先: 西山 敏樹(nishibus【@】tcu.ac.jp)


WS2「ボードゲームは学びのインタフェースになるか?」

企画: コミュニケーション支援専門研究委員会 (SIGCE)

近年、アナログのボードゲームがもつ学習効果が注目を集めており、防災学習や組織学習などコミュニケーションをテーマにした教材も開発されています。HI 学会コミュニケーション支援専門研究委員会(SIGCE)では、これまで人のコミュニケーションを支援するシステム研究を大きなテーマとして取り上げてき ましたが、本ワークショップではあえてアナログの世界からコミュニケーションに注目することで、今後のシステム研究における新たな視座を得ることを目的と しています。
ふだんのインタフェース開発やインタラクション研究など、デジタルの世界とは少し違った角度からコミュニケーション支援研究に迫って みたいという方は、是非ご参加下さい。また、実は○○のボードゲーム開発をしてみたかった、など持ち込みテーマのある方のご参加も歓迎いたします。

オーガナイザー: 塩瀬 隆之(京都大学)・山本 知仁(金沢工業大学)
登壇予定者: 松尾 壮紘(アークライト)・塩瀬 隆之(京都大学)・他

問い合わせ先: 塩瀬 隆之(meti【@】live.jp)、山本 知仁(tyama【@】neptune.kanazawa-it.ac.jp)


 WS3「ハードウェアにちょっと手を出してみるワークショップ」

企画: アクセシブル・インタフェース専門研究委員会 (SIGACI)

アクセシブル・インタフェース専門研究委員会(SIGACI)が企画する今年のワークショップは,「ものづくり系」です.福祉工学関連に興味のある学生さ んたちのうち,これまでハードウェアに興味はあったけれど一歩が踏み出せなかった初心者の方が対象です.内容としてはArduino互換機に加速度センサ をつけて「何かを作る」ことを予定しています.パソコンはご持参ください.材料に限りがあるため,先着6名の予定です.この機会にぜひ,「ハードウェアに ちょっと手を出して」みてはいかがでしょうか.


オーガナイザー:小林 真(筑波技術大学)

問い合わせ先:小林 真(koba【@】cs.k.tsukuba-tech.ac.jp)

WS4「真剣 WAKATE しゃべり場」

企画:HI若手の会(HIST)・日本顔学会若手交流会・日本心理学会若手の会

HI 若手の会(HIST)が現在抱える深刻な問題は、世代交代がうまくできていないことにあります。実際、2013 年以降次の担い手が見つかっていません。それほど小さくない HI 学会ですらそのような現状ですから、他の学会の若手の会でも同様の問題や悩みを抱えていることは想像に難くないでしょう。今回、私たちはそのような現状の根本的な原因を話し合うためにワークショップを企画します。そのために、本ワークショップでは、HI 若手の会だけでなく、他学会の若手会の方々をお呼びして、活動内容、悩みや課題の共有をします。また、悩みや課題を知ることを通して若手の会とはどうあるべきかについても議論します。
具体的には、各学会の若手の会から代表メンバーを招いて学会の性質や活動内容を発表し合うことで、互いの分野について知識を深めます。その後、それぞれの現状や抱える悩みを紹介します。各若手の会の代表メンバーの発表をもとに会場全体で議論を行い、若手の会は今後どうあるべきかを探ります。登壇者として、HISTメンバーの他に、日本顔学会若手交流会および日本心理学会若手の会からのメンバーが参加を予定しております。

オーガナイザー:國政 秀太郎(HIST)
登壇予定者:HI若手の会メンバー・日本顔学会若手交流会・日本心理学会若手の会の若手メンバー

問い合わせ先: 國政 秀太郎(kunimasa【@】ei.energy.kyoto-u.ac.jp)


 WS5「身体化認知研究のインタフェースデザインへの応用可能性」

身体化された認知(embodied cognition)との、認知情報処理の身体状態や感覚運動と環境との相互作用によって形づくられるとする研究の枠組みで、近年、認知科学、社会心理学、認知言語学等の諸分野において、興味深い実験結果が多く報告されています。環境統制によってユーザの身体・感覚状態を特定の状態に誘導することができるのであれば、設計者の工夫で人工物とのインタラクションにおいてユーザにとって望ましい状態をつくり出すことができるかもしれません。
本ワークショップでは、大きな腕回しによるクリエイティビティの向上、および知覚情報と身体運動との関係性に関する研究を基礎としたインタフェース設計への提言(永井)、仮想環境と VR ヘッドセットによって与えられるバーチャルな感覚情報がリアルな身体感覚を生じ、さらに社会的な判断に影響することを示した研究(藤)などの複数の実験結果、さらに身体化された認知によって人工物へのインタラクション(エージェントに対する親密度評価など)をも変容させる可能性を示す研究事例(西崎)を報告し、身体化認知研究をインタフェース設計に活かす意義と術について、フロアとともに議論したいと思います。

オーガナイザー:西崎 友規子(京都工芸繊維大学)
登壇予定者: 永井 聖剛(立命館大学)、藤 桂(筑波大学)、西崎 友規子(京都工芸繊維大学)

問い合わせ先: 西崎 友規子(yukikon【@】kit.ac.jp)





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