特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会
ヒューマンインタフェース2013
講習会
2013年9月10日(火)
コース2 「共創とデザイン−生活者と共にデザインする場を考えよう−」
※同時刻開催となります。複数コースの受講はできません。
コース1 「共創と理論−清水博先生と共創について語ろう−」
さまざまなコミュニティで共創の場づくりに取り組んでいるみなさん、どうすれば共創が実現できるのか?という悩みをお持ちの方も多いものと思います。そこで本講習会では、共創と「場」に関する研究の第一人者である清水博先生(場の研究所所長・東京大学名誉教授)をお招きし、思想的側面および実践的側面から共創について徹底的に議論します。なぜ共創に「場」が必要なのか、「場」はどのように生まれ共有されるのか、共創が成功するための方法論など、みなさんが日々直面している問題との関係を取り上げる予定です。みなさんと共に本講習会が共創の場となることを期待しています。
■ 講師 氏名:清水 博 所属:場の研究所 所長(東京大学名誉教授) 「場」の論理と共創に関する世界的な研究者である。1932年愛知県生まれ。1956年東京大学医学部薬学科卒業後、1962年千葉大学文理学部助教授、1964年ハーバード大学、スタンフォード大学留学、1967年九州大学薬学部助教授、1970年同大学理学部教授を経て、1976年東京大学薬学部教授、1993年退官、場の研究所を設立し所長、現在に至る。東京大学名誉教授。専門分野は生命関係学。主な著書に『生命を捉えなおす』『生命知としての場の論理』(ともに中公新書)、『生命と場所』『場と共創』(ともにNTT出版)、『場の思想』(東京大学出版会)など。1985年『ヒューマンサイエンス』(中山書店)で第39回毎日出版文化賞受賞。 |
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■ 討論者1 氏名:諏訪 正樹 所属:慶應義塾大学 環境情報学部 教授 1984年東京大学工学部卒業、1989年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、日立製作所入社(基礎研究所配属)。シドニー大学建築デザイン学科主任研究員、中京大学情報理工学部教授を経て現職。身体スキル学習、感性開拓など、実生活における様々な領域での"学び"の研究を行っている。主導概念は、からだと環境のインタラクションのことば化を手段とする「からだメタ認知」である。身体、感性、デザイン、コミュニケーション、芸術表現、教育等、あらゆるものごとを学びの対象として捉えている。最近のホットなトピックは「まち観帖」に代表される学びの場づくりである。 |
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■ 討論者2 氏名:矢野 和男 所属:日立製作所 中央研究所 主管研究長 1982年早稲田大学理工学部卒業、1984年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、日立製作所入社。中央研究所研究員、アリゾナ州立大学留学(客員研究員)、主任研究員、システムLSI研究部部長、センサネット戦略プロジェクトリーダーを経て現職。博士(工学)。組織内の人々の身体活動を計測するセンサネットワークであるビジネス顕微鏡の開発者。人間集団のビッグデータの分析を通して組織を活性化する場づくりの方法について研究している。 |
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■ 討論者3 氏名:伊藤 由希子 所属:東京大学研究員 場の研究所研究員 2000年東京大学文学部卒業、2007年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程(倫理学・日本思想)修了後、東京大学グローバルCOE「死生学の展開と組織化」特任研究員を経て、現在は東京大学死生学・応用倫理センター研究員、場の研究所研究員。博士(文学)。日本人の倫理・宗教における思想・感情のあり方を、死生・「場」等をキーワードに研究している。 |
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■ オーガナイザ 氏名:三宅 美博 所属:東京工業大学 大学院総合理工学研究科 教授 1983年東京大学薬学部卒業、1989年東京大学大学院薬学系研究科博士課程修了後、金沢工業大学助教授、東京工業大学准教授を経て現職。ミュンヘン大学人間科学研究センター客員教授兼任。共創としてのコミュニケーションデザインとその支援システムの構築に取り組んでいる。 |
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コース2 「共創とデザイン−生活者と共にデザインする場を考えよう−」
モノ作りが一部の人間の創造活動から集合的な創造活動へと大きく変化しようとしています。ユーザの為に作る(design for user)から、ユーザと共に作る(design withuser)循環の中でデザインのあり方を再考する必要があります。しかし生活者と共にデザインするにはどうすれば良いのでしょうか?共創のデザインに適した表現や場づくり、あるいは役割や連携はどうすればよいのでしょうか?この講習会では、デザイン実践の中で考えた共創のデザインに必要な考え方やいくつかの手法をご紹介し、ミニワークショップの中で共創のデザインについて考えてみたいと思います。
■ 講師1 |
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■ 講師2 氏名:岡本 誠 所属:公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 教授 筑波大学芸術研究科 (芸術学修士)。富士通株式会社総合デザイン研究所を経て、2000年より現職。新しい知覚インタフェース(知覚デザイン)や参加型デザイン等が主要研究テーマ。日本デザイン学会。ヒューマンインタフェース学会、日本国際地図学会会員、人間中心設計推進機構評議委員等。 |
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■ 講師3 |
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■ 講師4 |
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■ 講師5 氏名:安井 重哉 所属:公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 准教授 筑波大学芸術研究科(デザイン学修士)。ソニー株式会社で様々なAV機器のUIデザインに携わった後、2012年4月から公立はこだて未来大学システム情報科学部情報アーキテクチャ学科・准教授。実践的デザイン活動をベースに、デザインマインドをテーマとして研究を続けている。日本デザイン学会、日本感性工学会会員。 |
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■ 講師6 氏名:小早川 真衣子 所属:愛知淑徳大学 コミュニティ・コラボレーションセンター 助教 2013年より愛知淑徳大学 助教。2007-12年 多摩美術大学 CREST研究員(JST, CREST研究プロジェクト「情報デザインによる市民芸術創出プラットフォームの構築」に従事)。2003-07年 同大学 情報デザイン学科 須永研究室 研究補助員。2003年 同大学大学院修了(芸術学専攻)。日本デザイン学会、人口知能学会会員。 |
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コース3 「共創と計測−実験室を飛び出そう−」
グループワーク、介護、看護、健康、エンターテイメントなど、私たちの生活、社会活動と密接した場で起こる共創。では、「共創を測りたい」そう思ったとき、いつ、どこで、誰の、何を、どのようにして測ったらよいのでしょうか。これまでの計測といえば実験室で行われることが多くありましたが、最近では生活や社会活動の現場での計測も可能となってきました。本講習では実験室を飛び出し、生活や社会活動の現場で共創を計測するための方法について、計測の実施事例だけでなく、計測システム・計測インタフェースの技術的解説、実験計画の立て方、現場への計測システムの埋め込み方法、計測後のデータ処理方法などについて、実技・事例を交えながら幅広く紹介していきます。
■ 講師1 氏名:吉野 公三 所属:独立行政法人 産業技術総合研究所 健康工学研究部門 1997年大阪大学基礎工学部生物工学科卒業。2001年大阪大学大学院基礎工学研究科システム人間系専攻博士後期課程修了。博士(工学)。20012年独立行政法人産業技術総合研究所研究員。2012年より同研究所主任研究員。2009年より大阪大学大学院基礎工学研究科招へい准教授を兼務。現在に至る。専門分野は生体システムの数理解析・モデリング、生理心理工学、行動計測・予測。 |
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■ 講師2 氏名:蔵田 武志 所属:独立行政法人 産業技術総合研究所 サービス工学研究センター 1996年筑波大学大学院工学研究科修士課程修了。現在、産業技術総合研究所サービス工学研究センター行動観測・提示技術研究チーム長。2003-2005年 JSPS海外特別研究員(ワシントン大客員研究員)を兼務。2009年から筑波大学大学院准教授(連携大学院)を兼務。サービス工学、複合現実情報循環の研究に従事。博士(工学)。 |
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■ オーガナイザ 氏名:三輪 洋靖 所属:独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター |
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コース4 「共創と評価−質的研究からはじめよう−」
システムの評価は、ヒューマンインタフェース研究において不可欠な作業の一つです。しかし、一口に評価といっても実際には簡単にいかないのが現実です。特に、人々の生活の中で使われるシステムを捉え、評価することはとても難しく思えます。この講習会ではシステム評価のあり方について、質的研究法の一つであるエスノメソドロジーの考え方や“場”を捉える観点を理解することを通して、改めて考えたいと思います。エスノメソドロジーは、人々の営みの現場をフィールドワークによって捉え、得られたデータの分析を通して、共創の場で行われる行為の意味や方法論を明らかにしようとするものです。本講習会では、グループに分かれてのミニワークショップを予定しております。また、工学的な方法と社会学的な方法による共同作業のあり方についても議論したいと思います。
■ 講師 氏名:秋谷 直矩 所属:京都大学物質 -細胞統合システム拠点(iCeMS)科学コミュニケーショングループ特定研究員 埼玉大学大学院理工学研究科理工学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、立教大学社会学部兼任講師等を経て現職。専門は社会学。とくにエスノメソドロジー・会話分析。近著に『フィールドワークと映像実践:撮り方・作り方』ハーベスト社(南出和余と共著)。 |
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■ オーガナイザ 氏名:安藤 昌也 所属:千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 准教授 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。総合研究大学院大学文化科学研究科メディア社会文化専攻博士後期課程修了。博士(学術)。1997年より民間企業において情報システムに関する商品開発や、システム評価・改善などのコンサルティングに従事。早稲田大学非常勤講師、国立情報学研究所特任研究員などを経て、2008年、産業技術大学院大学産業技術研究科助教。2011年より現職。現在は質的研究アプローチを活用した、ユーザエクスペリエンス(UX)、人間中心デザインの研究と教育に従事。 |
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コース5 「共創と表現−身体からつながりを感じよう−」
人と人、社会、環境、機械、情報・・・それらをつなぐ界面のデザインや設計には、私たちの身体に備わる本来的なはたらきを活かすセンスが求められます。自分とは異なる何かに出会ったとき、つながりから新しい何かが生まれるとき、そこではどんな身体感覚が生じるのでしょうか。この講習会では、身体でのシンプルなワークと、音響表現システムやTwinkleBall などの感性メディアを用いた身体表現を通して、collaboration とは質の異なるco-creation の感覚を段階的に体験していきます。さらに、身体での共創表現を目指したミュージアムでのインクルーシブワークショップ(国立民族学博物館:2008-2012)や被災地での継続的なワークショップ(宮城県東松島市:2012-)の事例をご紹介しながら、共創と表現についての意見交換を行います。
■ 講師1 氏名:西 洋子 所属:東洋英和女学院大学 人間科学部 教授 1961年生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科修了(文学修士)、神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了(学術博士)。専門分野は身体表現論、応用コミュニケーション科学。子どもの創造的な身体表現の支援、精神科入院病棟でのダンスセラピーの実践を行い、1998年に「みんなのダンスフィールド」を開始。年齢や性別、障害の有無等の差異を超えて、多様な人々が共に表現を創り合うインクルーシブな活動をコミュニティで展開中。早稲田大学理工学術院客員教授(2008-)、国立民族学博物館特別客員教員・教授(2008-2011年度)。 |
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■ 講師2 氏名:及川 靖広 所属:早稲田大学 理工学術院基幹理工学部 表現工学科 教授 1995年早稲田大学理工学部電気工学科卒業。1997年日本学術振興会特別研究員。2000年早稲田大学国際情報通信研究センター助手。2001年早稲田大学国際情報通信研究センター客員講師。博士(工学)(早稲田大学)。2001年スウェーデン王立工科大学客員研究員。2007年早稲田大学理工学術院基幹理工学部表現工学科准教授。2012年デンマーク王立工科大学客員教授。2012年早稲田大学理工学術院基幹理工学部表現工学科教授。音場の記述と伝送、音コミュニケーションに関する研究に従事。日本音響学会、電子情報通信学会、日本バーチャルリアリティ学会、IEEE、日本建築学会、情報処理学会、各会員。 |
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■ 講師3 氏名:山口 友之 所属:筑波大学 システム情報系 助教 1979年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修了、早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了、博士(工学)。専門分野は計測情報工学。ダンスなどの身体運動と音響によるパフォーマンスを可能とするインタフェースTwinkleBall,GymB,SoundMirror等を開発。早稲田大学理工学術院助手(2007-2009年度)、次席研究員(2010-2012年度)、カーネギーメロン大学訪問研究員(2011-2013年)。 |
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