特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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ヒューマンインタフェース2019
講習会

2019年9月2日(月)14:00-17:00(コース3:14:15-16:15)


コース1
「第1部 セキュアなユーザインタフェース(14:00-15:30)」「第2部 サマータイム導入論はなぜ巻き起こり、どう収束したか(15:40-17:00)」(会場:RY303→RY317へ変更) 

コース2 「アイデアの収束からプロトタイピング〜UXデザインではこんな感じでやってます」(会場:RY429→RY302) ※定員となりましたので受付終了。

コース3 「心理尺度の作り方と使い方—感性評価の基礎—」 (会場:RY305) ※14:15-16:15へ変更となりました。

コース4 「ハードウェアスケッチ」   (会場:RY430)※定員となりましたので受付終了。


コース1
「第1部 セキュアなユーザインタフェース」14:00-15:30
「第2部 サマータイム導入論はなぜ巻き起こり、どう収束したか」15:40-17:00


<第1部> 14:00-15:30
ユーザインタフェースはこれまで主にユーザビリティやユニバーサルデザインの観点から語られてきたが、セキュリティの上でも大変大きな課題がある。特にウェブブラウザやメーラ(MUA)のユーザインタフェースデザインは、セキュリティと極めて深い関係にある。本講習では、Webブラウザにおけるユーザインタフェースの変遷を中心に、セキュリティ上の要請とユーザインタフェースデザイン上の要請がいかにせめぎ合ってきたのかについて解説する。

<第2部> 15:40-17:00
2018年夏、降ってわいたように巻き起こったサマータイム導入論は業務システムをはじめとするIT事業者にとっては晴天の霹靂であった。この政策が社会インフラに大きな影響を与えかねないという認識がなかなか広がらない中で、時には場当たり的に、時には戦略的に各所に情報を打ち込み続けることで何とか収束まで持って行けたというのが実情である。本件の騒動の渦中にいたものとして、そもそもサマータイムはITインフラにどのような影響を与えるのか、そしてそれをどのように収束させたのかについて報告する。



■ オーガナイザ
氏名:伊藤 京子

所属:大阪大学


■ 講師
氏名:上原 哲太郎

所属:立命館大学


略歴:立命館大学情報理工学部教授。京都大学博士(工学)。1995年京都大学大学院工学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学大学院工学研究科助手、和歌山大学システム工学部講師、京都大学大学院工学研究科助教授、同学術情報メディアセンター准教授、総務省通信規格課標準化推進官を経て、2013年より現職。NPOデジタル・フォレンジック研究会(IDF)副会長、和歌山県警サイバー犯罪対策アドバイザー、京都府警サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザー京都府警察サイバーセキュリティ戦略アドバイザー、滋賀県警察サイバーセキュリティ対策委員会アドバイザー。芦屋市最高情報統括責任者(CIO)補佐官。

専門分野:情報セキュリティ、デジタル・フォレンジック、情報倫理教育、自治体情報システム。

主な著書;「デジタル・フォレンジックの基礎と実践」(共著、東京電機大学出版局、2017年)、「IT Text ネットワークセキュリティ」(共著、オーム社、2017年)、等。

受賞歴:第11回情報セキュリティ文化賞(2015年)、平成30年度情報通信功績賞(総務省情報通信月間推進協議会会長表彰)等、受賞。




コース2 「アイデアの収束からプロトタイピング〜UXデザインではこんな感じでやってます」


昨今、インタラクティブなサービス開発の現場では、ユーザー体験を重視した設計アプローチである「UXデザイン」が、主流となりつつある。UXデザインではユーザーの利用状況を重視する傾向があるため、ユーザー調査からペルソナなどのユーザーモデリング、そしてアイデア発想へと展開することが多い。しかし、アイデア発想の後、どのようにアイデアを絞り込むのかについてはあまり方法が共有されていない。また、プロトタイピングについても、様々な方法が示されているが、UXを高めるためのプロトタイピングを経験する機会は多くなく、ノウハウも共有されていない。本講習会では、アイデア発想からプロトタイピングに至るプロセスと手法の考え方を整理したのち、組み込み系のユーザインタフェースの制作を想定したプロトタイピングを演習する。この講習会ではグループワークを予定している。受講者には、プロトタイピングツール(Adobe XD)を用いてUIのプロトタイプ制作を行っていただき、「プロジェクションモデリング」の方法を用いた「オズの魔法使い」による評価・改善プロセスを演習する予定である。
参加には、事前登録が必要です。30名限定(先着順)。各自コンピュータを持参ください。またプロトタイピングアプリをインストールしていただく場合があります。)



■ オーガナイザ
氏名:藤野 秀則

所属:福井県立大学


■ 講師
氏名:安藤 昌也

所属:千葉工業大学

略歴:1997年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。2009年総合研究大学院大学文化科学研究科 メディア社会文化専攻修了。博士(学術)。1998年アライド・ブレインズ株式会社取締役。産業技術大学院大学助教を経て、2011年千葉工業大学工学部デザイン科学科准教授。2015年同教授。2016年同大学先進工学部知能メディア工学科教授。2018年北陸先端科学技術大学院大学教育連携客員教授を兼任。現在では、”利他的UX”を提唱し「やってあげるデザイン」の原理の研究などに注力している。著書に『UXデザインの教科書』丸善出版(2016)がある。

専門分野:ユーザーエクスペリエンス、人間中心設計、エスのグラフィックデザインアプローチ


■ 講師
氏名:野々山 正章

所属:ソフトディバイス

略歴:1981年生まれ。情報デザイン・文化心理学を学び、2007年(株)ソフトディバイス入社。インフォメーションアーキテクト/インタラクションデザイナーとして、デザインリサーチ、デザイン手法開発、プロトタイピングを積極的に行い家電や業務機器、車両などの組込み系UIを中心に様々なUIデザインに関わる。共著書『文化心理学 (朝倉心理学講座11)』HCD-net認定 人間中心設計専門家、京都造形芸術大学非常勤講師、株式会社山と道 ラボスタッフ。



コース3 「心理尺度の作り方と使い方—感性評価の基礎—」14:15-16:15へ変更となりました。


新しいシステムを作った。このシステムが“すごくいい”ことを主張したい。よし、適当に質問項目を並べて5人くらいに答えてもらおう…」こんなやりとりを研究室で行っていないだろうか。この講習では、初学者を対象に、どのように心理尺度を構成し、それをどのように用いていけばよいか、「理想的で望ましい方法」と「現実的に最低限必要なライン」を考えながら、HI研究における感性評価の基礎について紹介する。
キーワード:感性評価・心理尺度・探索的因子分析・確認的因子分析・実験計画・R



■ オーガナイザ
氏名:渡辺 富夫・塩瀬 隆之

所属:岡山県立大学・京都大学



■ 講師
氏名:正田 悠

所属:神戸大学


略歴:2013年北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員DC1・PD(同志社大学文化情報学部)、立命館大学専門研究員(立命館グローバル・イノベーション研究機構・総合科学技術研究機構)を経て、2018年より神戸大学大学院国際文化学研究科感性コミュニケーションコース助教。博士(文学)

専門分野:演奏科学、音楽心理学、認知科学




コース4 「ハードウェアスケッチ」


2015年に「Arduino」が発表されて以降、さまざまなツールキットがソフトウェアとハードウェアの両方にわたるプロトタイピングのためのプラットフォームとして提案されています。このワークショップでは、そうした中の一つ「obniz」(https://obniz.io)をハンズオンで体験し、短時間でアイデアをプロトタイピングすることを通じて、ハードウェアでスケッチするという考え方を学びます。

※定員となりましたので受付終了。

■ オーガナイザ
氏名:塩瀬 隆之

所属:京都大学


■ 共催

アクセシブル・インタ フェース専門研究委員会(SIGACI)

■ 講師
氏名:小林 茂

所属:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター

略歴:博士(メディアデザイン学・慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)。1993年より電子楽器メーカーに勤務した後、2004年よりIAMAS。主な活動にプロトタイピングのためのツールキット「Gainer」「Funnel」「Arduino Fio」の開発。著書に『Prototyping Lab』『+GAINER』『アイデアスケッチ』など。2008年にIPA(情報処理推進機構)よりスーパークリエータに認定。オープンソースハードウェアとデジタルファブリケーションを活用し、多様なスキルや視点、経験を持つ人々が共にイノベーションを創出するための方法論や、その過程で生まれる知的財産を扱うのに適切なルールを探求。2010年より隔年で開催するメイカームーブメントの祭典「Ogaki Mini Maker Faire」では総合ディレクターを担当。


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