特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会
会長挨拶
展望 ヒューマンインタフェース学会会長 渋谷 雄 本年3月からヒューマンインタフェース(HI)学会会長を拝命致しました京都工芸繊維大学の渋谷(しぶや)と申します。これまでHI学会を支えていらっしゃった諸先輩方の功績を考えると身の引き締まる思いです。本学会の現状は決して安住できるものではありませんが、会員の皆のお力をお借りしながら、活性化していきたいと存じますので、ご指導ご鞭撻をお願い致します。 HI学会は、1999年に発足して、既に17年を経過しています。発足からは順調に会員数が増加しておりましたが、近年は、減少傾向にあります。単なる会員増を目指すのだけでは無く、アクティブな会員を増やして行こうという方向性を持って活動しておりますが、まだ十分な効果が出ているとは言えません。 HI学会は、その対象範囲は非常に広く、会員の専門も幅広いと認識しております。そのため、学会へ入るための分野的障壁は低いと存じます。しかしながら、年度あたりの会員増に比べて会員減が上回っているのが現状です。まずは会員サービスの質を向上させ、HI学会員であることのメリットを実感していただけることが重要と考えております。 HI学会の主たる活動としては、シンポジウムや研究会により皆様の研究発表の場を提供することがあります。また、研究の集大成を査読付き学術論文として論文誌に掲載することがあります。そして、会員の皆様に有益な情報を伝えるためにHI学会誌を発行することがあります。さらには、セミナーや講習会、あるいは講演会による、皆様の知識あるいは技能獲得に貢献することがあります。 いずれにしても、会員サービスの質の向上。さらには、学会自身がアクティビティを上げていく必要があると感じています。特に、対面の議論の場である、シンポジウムおよび研究会を重視し、より魅力有るものにしていきたいと存じます。また、セミナーや講習会等も会員サービスの観点から魅力的な内容のものを開催し、会員の皆様がメリットを感じるようにしたいと存じます。また、会員向けのサービスだけでは無く、一般に公開したセミナーや講座の開催も検討し、会員以外の方々にもHI学会の存在およびアクティビティを知っていただきたいと存じます。 HI学会は、発足から20年足らずの若い学会です。ただ、発足当初の勢いが最近少し無くなってきている気がします。その中でもHI学会誌の内容は刷新され非常に興味深いものになってきましたし、研究会もSIGに分かれて活発に行われています。足りないものは、適切なタイミングでの広報活動かと存じます。まずは、学会Webサイトのリニューアルを視点に入れつつ、適時適切な情報提供を行っていくことが、直近の目標と認識しております。 本記事をご覧の皆様へ。まずは、皆様自身にHI学会の活動をよりよく知っていただくために、またHI学会員ではない方にも知っていただくために、どうぞシンポジウムおよび研究会への参加、論文投稿、そしてセミナー等のイベント参加に周りの方を誘っていただきたいと存じます。さらに、皆様の声が学会運営側に直接届く規模の学会であるという特性を活かして、ぜひ要望を学会に、あるいは私宛(shibuya@kit.ac.jp)にお送りください。学会Webサイトリニューアルに合わせて会員のみなさまの声を吸い上げる仕組みも作っていきたいと存じます。どうぞ、会員にとってより有益なサービスを提供していくために、会員の皆様のご協力をお願い致します。 |
過去の会長挨拶
「アクティブな会員増をめざそう」 |
ヒューマンインタフェース学会8代目会長 大須賀 美恵子 (2014年度~2016年度) |
「新会長就任にあたっての抱負」 |
ヒューマンインタフェース学会7代目会長 竹村 治雄 (2012年度~2014年度) |
「前例の踏襲から改革へChange! Yes, we can.」 |
ヒューマンインタフェース学会6代目会長 土井 美和子 (2010年度~2012年度) |
「ヒューマンインタフェースの革新による新社会の創生」 |
ヒューマンインタフェース学会5代目会長 椹木 哲夫 (2008年度~2010年度) |
「ヒューマンインタフェース学の体系化を目指して」 |
ヒューマンインタフェース学会4代目会長 渡辺 富夫 (2006年度~2008年度) |
「ヒューマンインタフェース学会のさらなる発展を目指して」 |
ヒューマンインタフェース学会3代目会長 西田 正吾 (2004年度~2006年度) |
「ヒューマンインタフェースの益々の発展を祈念して」 |
ヒューマンインタフェース学会2代目会長 吉川 榮和 (2002年度~2004年度) |
「ヒューマンインタフェース学会の発足に際して」 |
ヒューマンインタフェース学会初代会長 井上 紘一 (1999年度~2002年度) |