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会長挨拶(井上 紘一)

特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

会長挨拶


ヒューマンインタフェース学会の発足に際して

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ヒューマンインタフェース学会会長 井上紘一

 

1999年1月13日開催の設立総会でヒューマンインタフェース学会が正式に発足致しました。会員の皆様とともに喜びを分かち合いたいと思います。 また、初代会長として選出頂き、その重責を感じ身が引き締まる思いです。もとより微力ではございますが、この新学会が順調に発展して行くための基礎造りに 邁進する所存ですので、どうかご協力ご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

さてヒューマンインタフェース学会は、「21世紀は人の世紀、その要となる技術がヒューマンインタフェース」であることを旗印に、また新学会の行う 諸事業を通じて「21世紀の学術(学問、技術、芸術)と社会の発展に重要な貢献をして行く」ことを目的に設立されました。ヒューマンインタフェースは極め て学際的色彩の濃い学術分野です。従って、多種多様なバックグラウンドを持つ研究者、技術者あるいはユーザに参加して頂くことが必須ですが、単に集まるだ けでは十分ではありません。新学会に課せられた使命は、ヒューマンインタフェース研究の総合化と体系化にあると思います。これにより現在ともすれば、要素 理論、要素技術あるいはケーススタディの単なる集合と世間から見なされがちなヒューマンインタフェース分野を新しい魅力ある学術分野として確立することが 出来ましょう。そのためには、新学会は何より内外に対してオープンであり新しい試みを受け入れる体質造りが重要であります。

設立総会で選出されました私を含む役員の使命は、新学会の設立趣旨を踏まえ、出来るだけオープンに、内外とのコミュニケーションを大切に新学会を運営して行くことに尽きると思いますが、ここで私の念頭にありますことを少し具体的に述べさせて頂きます。

まず、「学会の運営はオープンかつガラス張りに」を心がけたいと思います。このことを実現するため、役員は選挙によって公明正大に選出することと致 しました。初代の役員はやむを得ないことではありましたが、選挙によって選出されていませんので、任期を1年とし今年の秋に役員選挙を実施致します。ま た、理事会等の議事録をホームページ等で公開する方針で検討を進めます。

ついで、「学会の役員人事は新陳代謝を活発に」を心がけて行きたいと思います。会員の皆様に自分たちの学会である、と感じて積極的に学会の諸行事・ 活動に参加して頂くためには何らかの形で学会の運営に参加して頂くことが有効であろうと思います。このことを念頭に、役員の任期は原則として2期4年まで と規定しました。これにより多くの会員の皆様に学会の運営に参加して頂く機会ができ、その結果常に新しいアイデアと活力が学会に満ちあふれるであろうと期 待します。

さらに、学会誌・論文誌の発行、研究発表の場としてシンポジウム、研究会の開催、研究談話会の設置、インターネットウェブ事業、国際交流等々、通常 の学会として持たねばならない機能は一通り備えることができましたが、新しい学会としてこれだけでは十分といえません。新学会にふさわしい新しい事業を理 事会で検討して行きますので、会員の皆様のご意見をお寄せください。また新学会が社会に貢献して行くためには、新学会の諸活動と成果を広く社会に知ってい ただくことが不可欠です。この点にも努力する所存です。

また、経済状態の困難な昨今ですが、学会の財政基盤を確立することが急務であります。このため、会員、特に個人会員の増強を行います。会員の皆様の ご協力をお願いします。また経費節減のため、当分の間、分散事務局体制(3事務局体制:第一事務局;学会代表窓口および会員管理、第二事務局;学会誌・論 文誌、第三事務局;シンポジウムおよび研究会)で学会事務を処理して行きます。会員の皆様にご不便をお掛けすることがあろうかと思いますが、どうぞご理解 下さい。

最後に、これまでご多忙の中、新学会設立のため、ボランティアとして無償でまた献身的に準備を進めて頂きました21名の設立委員会委員の方々にお礼を申し上げますとともに、設立発起人としてあるいは会員としてご支援頂きました皆様に厚くお礼を申し上げます。



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