特定非営利活動法人 ヒューマンインタフェース学会

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HCI International 2009 活動報告

東京農工大学  田中 貴紘

 

2009年7月19~24日の6日間,アメリカ サンディエゴのTown and Country Resort and Convention Centerにて,HCI International 2009が開催されました.SIGCEではオーガナイズドセッションとして"Communication and Collaboration Enhancement Systems toward Human Symbiosis"を企画し,興味深い発表と活発な議論が行われました.また,本会議開催に先立って受賞式も執り行われ,SIGCE運営委員の京都工芸繊維大学 倉本到委員がBest Paper Awardを受賞されました.おめでとうございます.

 

セッションでは,全6件の発表が行われました.まず,静岡大学の竹内委員による遠隔操作ロボットの自動制御に対するユーザの嗜好に関しての発表が行われました.また,著者もユーザの割り込み拒否度を元にオンラインでの会話開始を支援するエージェントについて発表させて頂きました.次いで,金沢工業大学の松田氏による音空間のデザインとオンラインでの共有を行うためのWebインタフェースに関する発表,神戸大学の石井幹事によるテレワーク従事者間のアバタを用いたプレゼンス共有システムに関する発表が行われました.さらに,東京農工大学の藤田主査によるアバタを介したオンラインコミュニケーションのためのデフォルメ個人化アバタに関しての発表,京都大学の青柳氏による原子力発電所技術職員間の知識共有・共同作業支援システムに関する発表が行われました.各発表後,さらにはセッション終了後にも,活発な質疑応答が行われました. 本セッションを機に,発表者の研究がより一層発展し,人と人,あるいは人と人工物のコミュニケーションに関する研究のより一層の発展が期待されます.

最後になりましたが,本オーガナイズセッションを企画するに辺り多大なご尽力を頂き,さらには当日のセッションチェアも務めて頂きました,関西学院大学 山本倫也委員に深く感謝致します.

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